当店で文鳥を迎えようか、検討していただくにあたって重要なお知らせです。
HOMEページに記載させていただいておりますように、大変申し訳ございませんが、私共では指し餌中の雛の販売は一切お断わりさせていただいております。
問い合わせが多い事項ですので以下にあらためて理由をご説明させていただきます。
現時点での「動物の愛護及び管理に関する法律」においては、鳥類の販売に関しては、犬猫のように「生後◎日以上経過しないと販売できない」というような規定はされてはおりません。
しかしながら、指し餌中の雛たちは環境や温・湿度等の変化にとても弱く、一般によく販売されている生後3週齢、4週齢の雛は、親鳥からもらった免疫力も落ち、一番死亡しやすい時期であるとされています。
事実、当店に来店されるお客様の中にも、他店で指し餌中の雛を迎えられて、1週間位で亡くされて、悲しい思いをされた方が多数いらっしゃるのです。
当店で誕生した雛たちは、手乗りにできるぎりぎりまで親鳥に育ててもらい、巣上げ後も栄養・温湿度等に配慮し、ひとり餌になるまで大切に育てています。
文鳥のひなはとても小さいですが、1つの命であることに変わりありません。
それを簡単に「指し餌から育てたい」とおっしゃられても、まだまだ体力のない雛を、移動などのストレスにさらしてまでお譲りすることは、文鳥の誕生から成長までの過程を何度も見てきている私には到底できません。
そういう方はご自身で責任をもって飼える範囲で、繁殖されたらいかがでしょう。
親鳥が体が緑色に染まるほど一生懸命野菜をついばんだり、羽がくたくたになってもわき目も振らずえさを食べ、何度も何度も巣箱の中に運ぶ姿を見ていると、それがいかに大きな生命であると感じるのではないでしょうか。
また文鳥は指し餌した人に懐くわけではありません。
もちろん人を怖がらないようにしなければなりませんが、むしろ、指し餌が終わってからの関わり方で誰をパートナーに選ぶかが決まると思います。
以上の理由から、当店では「ひとり餌になってからの販売」と役所に届けています。
指し餌から育てたいという人間のエゴと、文鳥の健康とどちらが大切か考えたとき、迷いなく「文鳥の健康」と答えていただけるお客様のみ問い合わせをお願いいたします。
そして現在まで当店から文鳥をお迎えいただきました全てのお客様に改めて御礼申し上げます。
いつも文鳥を大切に育てていただきありがとうございます。
心より感謝いたします。